7月のサポカフェ④ 先輩からのメッセージ「サポカフェ・ワークショップ」

2016年7月15日

7月25日 2016年度第1回目のサポカフェ・ワークショップ が行われました。

 現在仕事をしているサポカフェ会員のみなさんを講師に迎え、後輩に向けて「自分の仕事の内容・職場の人間関係作り」「就職活動をしていた頃の話」や「先輩からのアドバイス」などを話してもらいました。
参加した5人のサポカフェ会員さんからのメッセージを掲載します。

2016.6.25⑨

Kさん(28歳) 株式会社丸越2015年7月入社 (いちサポ利用期間1年3ヶ月)
 生姜、にんにくの加工をしています。メーカーに納品するまでの洗浄やカットなどをしています。私は、洗いの作業がメインです。カゴに入った70kg位の生姜やにんにくを洗浄機械に入れて洗います。出荷作業や冷蔵庫から出し、検品する前段階の作業やトラックで第2工場へ運搬したり、フォークリフトを使っての移動などを行ったりしています。
 自衛隊に勤務していた頃は、隊員の食事作りの仕事をしていたのですが、母が体調を崩し、支えるために退職しました。今は、辞める前にもっと考えればよかったと思っています。退職後、就活をしましたが、なかなか就職できず、どうにかしたくて職業訓練校でパソコンを学びました。卒業後、訓練校の先生から勧められ、いちサポに通うようになりましたが、1年以上仕事が決まらず、どうでもいい気分になったりしました。2014年に母が指を切断し、父も失業したことを切っ掛けに生活が苦しくなり、さすがにヤバイと思いました。自衛隊の同期だった3・4人が昇進したと聞き、自分は何をやっているんだろうと思い奮起しました。

 スタッフ佐藤のつぶやき:Kさんは、入社してからコツコツお金を貯めて、先日、車を購入したんです。

Oさん(26歳) 株式会社オヤマ2015年4月入社 (いちサポ利用期間9ヶ月)
 からあげ家奥州いわい 秋葉原本店、からあげ家 かわさき店もオープンしました。ディズニーランドのミッキーナゲットも、オヤマでつくってます。一関いわいショッピングセンターにできた、はま寿司のなんこつ唐揚げもオヤマでつくってます。
 私は、冷凍した鶏肉を解凍する仕事です。浴槽のようなタンクにぬるま湯をはり、冷凍肉を入れて解かします。温度が高くなりすぎると肉が傷むので神経をつかいます。
 私は、大学卒業後に就職した会社は辞め、その後、農業法人、花屋と転職しました。花屋を辞めた後、1年近く気持ちが荒れて、いちサポにも行きづらくなりましたが、顔を出すとスタッフが受け入れてくれたので「よし、頑張るぞ」と思いました。
 オヤマに入社してからは、「自分はこういう人です」と、自分をオープンにしました。アクセサリー作り、料理、海外ドラマを観るのが好き…などを自分から話しました。一緒にバーベキューをしたり…、先日は、年の離れた先輩と唐桑に釣りに行きました。年の近い人には、家族に話せなかったことを話したりしてガス抜きもしています。ディズニーランドに一緒に遊びに行く友達もいます。

先輩からのアドバイスとして
 風船が、ガスでいっぱいになると爆発するように、私たちも、こまめにガス抜きをするといいと思います。ちょくちょくいちサポを利用してスタッフに愚痴を聞いてもらったりアドバイスをもらったりするといいです。親が「早く仕事をみつけなさい」と言うかもしれないけれど、親の人生ではない、自分の人生だからあせらず時間をかけて一生の仕事として自分がこれと決めた会社をみつけるといいと思います。
  自分は弱い人間だと思うこともあったけれど、考えてみると強い人間なんていない、むしろレベルアップできる可能性があるわけだから挫けずに、どうやって立ち上がるか考えよう。

Nさん(30歳)  株式会社長島製作所2014年10月入社  (いちサポ利用期間2年1ヶ月)
 トヨタ自動車の部品をつくる一次下請け会社です。鉄板を仕入れてプレス機で浮き出し、切り取った物にネジ穴付けをした後、トヨタ自動車に納品しています。
 私の部署は、浮き出しした素材にネジ穴、ピン付け、溶接をしています。ロボットが行う作業もありますが、人が行う部署にいます。
高校卒業後、2年間専門学校へ行き就職し、退職後、6~7年間、引きこもりました。
 いちサポ開所(2013年8月)の年に初めていちサポに相談に来ました。半年間は、いちサポに来るのが仕事のようでした。いちサポに来るのもしんどかったです。スタッフを信じてみようと思い長島製作所に応募し就職しました。

2016.6.25⑫

Tさん(27歳)株式会社リビングワーク2015年12月入社 (いちサポ利用期間10ヶ月)
  入社してから半年になりました。株式会社LIXIL工場内のラインを請け負っています。旭トステム外装株式会社からの部署にかわり本体ラインで作った製品に色づけや汚れが落ちやすいようにコーティングしたものをダンボールで梱包しています。仕事を教えてもらいながらやるのは楽しいと感じてます。今後、全部の仕事を教えると言われてます。
中学校へは半年通った後、学校へ行かず10年間家にいました。高卒認定試験を受け、自動車免許を取るために自動車学校へは通いましたが、一度も仕事はしませんでした。ネットでいちサポのホームページをみて勇気を出していちサポに来ました。外に出ることに慣れることから始め、人付き合いに慣れていきました。10ヶ月間いちサポに通いました。
 働き始めた今、仕事が勤まっていることに自信がついてきました。仕事をする前は、オドオドしていました。
 スタッフ佐藤のつぶやき:先日、株式会社リビングワークの所長さんがいちサポに来所して下さいました。所長さんは、「Tさんは、会社にとってなくてはならない人です。」と話していました。いちサポスタッフ全員が嬉しかったです。

Mさん(29歳)  菜の花工房 2015年9月入社 (いちサポ利用期間1年6ヶ月)
 ケーキの加工とプラスチック部品の切り取り検査をして並べるサハラという仕事をしています。ケーキ加工は、小麦粉を計りミキサーを回して混ぜることができるようになりました。最初は、製造に関わる仕事は初めてだったので不安がありましたが、今は、楽しくお菓子作りをしています。サハラという仕事は、根気が必要です。多い日は、5000個もの部品を切り取り、検査をして並べます。始めの頃は、見ただけでも飽きてしまいましたが、続けているうちにあまり苦にならなくなりました。続けることが大事なんだと気づかされました。みなさんも嫌だなと思っても途中で投げ出さずに続けて見てください。
  前の仕事を辞めてから8年のブランクがありました。仕事を辞めたばかりの頃は、次の仕事を探していましたが、体調が良くなかったので体調に合う仕事時間を探したのですが見つかりませんでした。私の両親がみかねていちサポに連れてきてくれました。はじめは、いちサポに来るのが辛かったです。バスや自転車で通いました。
 今の職場は、一週間の実習をした後、就職しました。はじめは、朝、起きられるかどうか不安でした。とにかく職場のみなさんがとても温かくしてくれるので自然に職場に溶け込むことができました。いい所に就職できたと思っています。先日、仕事中に具合が悪くなったのですが、私が言い出す前にスタッフが「具合が悪いのではないか。」と声をかけてくれました。私をちゃんと見ていてくれていると思いました。両親がいちサポに連れてきてくれなければ今の自分はないと思っています。いちサポに来るようになってから就職が決まるまで1年半の間、面倒くさくなったり、自分を雇ってくれる会社があるのかと不安になったりしました。そのうちに、いちサポで友達もでき、いちサポに来るのが当たり前のようになり自分の居場所みたいでした。